火事の現場に何度か足を運んだ事があります。 |
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一般にアルミは火に強い、木は火に弱いと思われがちですが、実際は全くの逆です。 | |||||||
こう言うと多くの方からそんな馬鹿な事はあるかとお叱りを受けそうですが、事実です。 | |||||||
では、何故そうなのかと言いますと・・・理由は火事の温度にあります。 | |||||||
皆さんは火事になった場合、躯体(建物)の温度はどの位になると思いますか? | |||||||
100度?・・・200度?・・・うーん500度?・・・もっと上がります。 | |||||||
実際には1,000度を越える事も稀ではありません。 | |||||||
アルミサッシは確かに燃えませんが、溶融します・・つまり溶けます。 |
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アルミが溶融する温度は約600度前後から始まります。 | |||||||
では、木製はどうなのか?・・・皆さんは火事の現場を見られた事はありますか? | |||||||
木造で家屋全焼した場合でも、真っ黒に焦げた炭化した柱が立ったまま残っています。 | |||||||
そうなんです・・・木は燃えますが、柱を一本まるまる灰にするまで燃やすには相当な時間を要します。 | |||||||
つまり、燃え進みにくい素材であると言えます。 | |||||||
薪ストーブ等も同様の理屈ですね。 | |||||||
ここまで、言えば多くの方はご理解頂けたと思いますが、私が火事の現場に行った時は | |||||||
アルミサッシは溶けていて跡形も残っておりませんでした・・・これは事実です。 | |||||||
木製サッシは焼け落ちずに残っていました。 | |||||||
火災側の外部面は真っ黒に焦げて炭化していましたが、内部側(室内側)は通常の塗装のままでした。 | |||||||
つまり、内部まで熱が伝わっていない事を意味しています。 | |||||||
如何に、木が熱を伝えにくく、燃え進みにくい素材であるかが分かると思います。 | |||||||
また、建設地域等によりましては、防火仕様にしなければいけない事が法律で定められています。 | |||||||
私たちは、防火設備仕様(旧乙防)サッシの認定を取得しております。 認定を取得出来ていないのは折戸だけです・・・これは構造上無理があるからです。 |
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防火設備仕様(旧乙防)サッシの認定は20分耐火となっております。 | |||||||
では、どうやって認定を取得しているのかと言えば、企業秘密的な事もあるので | |||||||
全てをここでお話しする事は出来ませんが、一つは燃えシロを見ています。 | |||||||
公的機関である日本建築総合試験所にて防火試験を受けた時に判明した事がありました。 それは木は1分間に約0.6mmずつ炭化してゆく・・・という事でした。 |
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単純計算ですが、20分耐火×0.6mm=12mmが最低ラインの燃えシロとなります。 | |||||||
MADOXでは樹種に薬剤等を加圧注入したような不燃材等は使用しておりません。 | |||||||
ですので通常仕様のサッシと防火設備仕様のサッシは断面寸法から多岐にわたり仕様が異なります。 | |||||||
通常仕様の標準サッシでもオーバークオリティな程の断面寸法を採用しております。 | |||||||
万が一の時の火災、私は大丈夫・・・と思っていても、お隣から火を貰う事も無いとは言えません。 | |||||||
私は多くの方によく言います・・・命が惜しいならば絶対に木製サッシがいいですよと・・・ | |||||||
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気になられた方はお問い合わせください。
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